目を覚ます。見慣れた天井を見てまたかよ。と、心の中でため息。
一体、何回目だ? てか、ローレライ解放めんどくせ。と、盛大にため息をつく。

現在の体は、生まれたての七歳児の体だ。とりあえず、落ちていた小石を握り締める。
グシャッと鈍い音と共に小石は、圧縮され壊れ砂となってしまった。
それをみて、力はそのまんま。ただ、体がちいせぇだけっと。と、とりあえず周囲を見渡す。

フォミクリーの機械の前に見慣れた後姿の男が二人と少年……言わずもがなオリジナルが居た。
どうやら、此方には気づいていないらしい。ならば、行動を起すのみ。

「アカシック・トーメントォオオ!!!」

本来自分の技ではないのだが、何回目かのループでシンクをオとして教えてもらった技を打ち放つ。
別に、自分と関わりを持ったヤツらの技は全部覚えているのだが、あんまり使いたくない。生理的に。
なので、比較的楽で、負担のないシンクの技を多様するのが常である。
無論、アカシック・トーメントは気抜けしていた三人を巻き込みフォミクリーの機械を巻き込んだ。

結果として、いい感じに焼けた三人と無残に壊れたフォミクリーの機械が其処に存在する。
あぁ、めんどくせぇなぁ。と、三人のうち少年だけを担ぎ……同じ背丈なのだが苦にならない。
眼鏡を掛けた方の男……もとい、生みの親で育てるのを放棄したネグレイト野郎を蹴り起す。

「な、ななななななんですかぁ?!」

目を覚ますと同時にそんな素っ頓狂な声を上げたので、胸元を掴みあげ強引に此方に引き寄せ黙らせる。
訂正、胸元を掴むはずが、首を掴んでしまっていた様だ。男の顔が青から紫に変わって行くのを見てとりあえず放す。

咽る男だったが、此方を見るなり目をまん丸にして見開いた。

「あ、貴方! な、何故!」
「黙れ。腐れ野郎。だまらねぇとテメェの粗末な一物踏み砕いて女にすんぞ?」

この言葉に、ひぃ! と、男は、震えだす。
虐めがいというか、虐め属性というか……この男は何処まで言ってもこんなのだろうか?
などと思いつつも、とりあえず用件だけを伝える。

「俺の在り方を見て、お前どうすんの? ネビリムなんて帰ってこねぇよ」

直球ストレートな言葉に、男……あぁ、めんどくせ。ディストは無言で目を見開いた。
なんで、貴方がそれを知って……などと、ディストの口からこぼれるが無視。

「まぁ。良い。お前、俺に大人しく協力するのと……女になって協力するのどっちがいい?」

断れば強制的に去勢して従わせるぞ。と、脅すとディストは、協力しましゅー! と、涙した。
泣くなよ。気持ち悪い……本当にお前が、女な世界だったら喜んで……ゲフンゲフン。
とりあえず、焦げてるもう一人の男……髭に、もう一発アカシック・トーメントを食らわせておく。
何気にしぶといんだ髭は……

そして、俺はまだ気絶してるオリジナル野郎とディストを引き連れてコーラル城を後にする。
目指すはバチカル。と、告げるとディストは処刑されるのは嫌ですよぉ!! と、涙ながらに言う。
だから、気持ち悪い。とりあえず、鳩尾に拳を一発放ち昏睡させ、同じ様に担ぐ。
身長が足りなくて少し引きずる形になるのはしょうがないと思う。

カイツール軍港に数時間で到着する。
なんやら、兵士達がごちゃごちゃ集まってうるせぇが、まぁしょうがねぇか。と、ため息。
とりあえず、兵士達を黙らせ兵士長やら呼びバチカルへ。
そのついでに、コーラル城にまだ下手人いる事を告げたら、大量の兵士達が、カイツール軍港から怒涛の如くに居なくなった。
んー……がんばれ。髭。
あと、俺が担いでる二人について聞きたそうにしてたのがいたけど、威圧したら目を逸らした。

はー。さっさとキムラスカへ行こう。そして、親父にオリジナル渡して……
んー……ディスト女にできねぇかなぁ? 面白そうなのに……いっその事開発させるか? そんなモン。
まー……スコアのことやらなんやら行って、武力行使して壊して旅するのもいいなぁ〜……
そうだ。アリエッタをオとそう。アニスもオとそう。モースを殴ろう。シンクとイオンをオとそう。
そう考えたら、楽しくなってきた! そうだ、レプリカネビリムもオとしてみよう!









ループ666。