注意:ルークが最強で漢女<オトメ>で暴走気味。ローレライ? なにそれ美味いの?




今回のループは、二万四千九百七十七回目にして、初めてイレギュラーな出来事である。
なにせ、今回の体が、女なのだ。何処をどうしたらレプリカ生成で女になるのか不明だが……
これは、面白そうだ。女として経験した事はいまだ無い。
男として経験した事は、もうやりつくした感じがある。
ならば、女としての経験は何も無い。新しい事に取り組める。と、内心で冷静に思っていた。

よっしゃー! これで、ちゃんとイオンとかシンクとか愛せるゼッ!! と、違う私が狂喜乱舞してたのは置いておく。

とりあえず、今はコーラル城らしい。なにせ目の前に髭と眼鏡とオリジナルが居る。
此方が目を開いたことに驚いていたがその一瞬の隙が、命取りだ!

「喰らえっ! 紅蓮の焔!! 鳳凰天翔翼!! 続いて! アカシック・トーメントォ!!!」

鳳凰を喰らい地面に倒れ付した三人にとどめとばかりに、夫の一人になる予定のシンクの技をぶちかます。
さらに、妹になる予定のアリエッタの奥義も使用する。

「ビックバンッ!!」

あぁ、良い仕事した。と、額の汗を拭う。

力の方は、まぁ判ってたことだけど、ループした世界分だけ強くなってる。
今なら、レプリカネビリムのアルティメットだって素手で倒せる。アルティメットってなんだ?
まぁいいや。とりあえず、髭を亀甲縛りにして、顔面に「この人誘拐犯で愉快犯」という張り紙をしておいた。
眼鏡には、被害者1。オリジナルには「家出したいけど出来ない被害者2」とか張り紙しておく。
なんとなく、髭のズボンは取り払いナニが丸出しなのはご愛嬌。
潰してやろうか? などと思ったけど、リグレット泣きそうなのでやめとく。

一部壊れたと、言うか破壊してしまったコーラル城を後にして考える。
さて、今回はどういう風に物語を進めようか?
んー……前回は、確か……どう言う訳か、ディストとアリエッタが結婚して終わったんだっけ?
あれ、なんでだっけ? んー…………まぁいいか。今回は適当にやろう。
とりあえず、関所を目指して歩く。カイツール軍港? しらね。
関所も山越えすりゃいいや。旅券なんてもってねぇし……それにしても、俺の状況どうにかならん?
全身まっぱってどう言う事よ? んー……まぁいいか。どうにかなるべ。

ケセドニア。とりあえず、此処に来るまでに手に入れた産地直産物<素手でぶちのめした魔物からゲット>を、あのマルコメに売り払って服を購入。
ただ、その服が踊り子の服とかどういうチョイス? と、購入した本人である自分に自問自答。
……まぁ、男の頃は出来なかった服装とかいいよね! そんな答えが出た。
武器は、シャムシェールと言う曲刀。しかも、超巨大だ。でも、コンタミネーションを知っちゃった私に持ち運び出来ないモノは無い!
違う私が、「巨大武器を振るう幼女は、神!」とか、言い出したけど無視した。
内なる私自重しろ。

それにしても、まだ事が起こる七年前。フォミクリーの機械をぶち壊したにはいいが、またレプリカを作りそうだな。髭。
でも、犯罪者として捕まったならばどうなるのだか……そこら辺まで、私は責任を持つつもりは無い。
と、言うか髭相手に責任なんて取る必要もないと……踊り子として、旅するか? もしかしたら、漆黒のヤツラとお近づきになれるかもしれないし。
旅行しながら、ダアトでシンク……生み出されるのもう直ぐだな。とか、アリエッタとかといろんな意味で仲良くなっておくのもいいかもしれない。
あ、髪そめとかねぇとな……うーむ……ピンクでいいや。アリエッタとお揃い。

それにしても、七年か……てか、私が居ないのにどうなるんだかねぇ? と、今までのループで得た展開を考えて見る。
結構どうにかなった歴史の数々を思い出し……あ、別に私でしゃばらなくてもいいや。と、結論付ける。
踊り子として、旅して色々見て回りつつ……惑星譜術の媒介を手に入れていこうと決める。レプリカネビリムを下僕にすると楽そうだから!
そんな考えである。






なんとなく。続けてみたいなと、思う短編。